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【生理で仕事を休むのは甘え?】働く女性が絶対に知るべき権利と隠れた病気とは?

【生理で仕事を休むのは甘え?】働く女性が絶対に知るべき権利と隠れた病気とは?

生理痛が酷くて仕事を休みたいけど、そんなことできない…
と思っていませんか?

初心ちゃん
初心ちゃん

生理痛が酷いけど、仕事を休むのは甘えだよね…?
病気でもないのに休むなんて、周りの目が怖い…
他の女性は普通そうだし、自分だけが休むなんてできない…
みんなも毎月乗り越えているんだよね…?

という悩みを抱えている皆様の心を、少しでも軽くできる記事を作成しました。

女性の身体で産まれてしまったら、毎月の生理痛からは避けては通れません。

学生の頃は生理痛がひどいと言う理由で休むことができていた方も、社会人になるとそうはいかないものです。

先輩や上司の目が気になってしまったり、「生理が理由で休む」とは言いにくかったり…

本記事では、「生理痛で休むことが甘えではない理由」と「生理の裏に隠れた病気」を生理に約10年ほど悩まされた筆者がご紹介します。

本記事でわかること
  • 生理で仕事を休むことが甘えではない理由
  • 生理の裏に隠れている病気
  • 生理痛を和らげる方法

ぜひ最後まで読んで、生理とうまく関わりながら、仕事をこなしていきましょう!

生理で仕事を休むことは絶対に『甘え』ではない!

生理で仕事を休むことは絶対に『甘え』ではない!

結論から言うと、

生理で仕事を休むことは甘えでもなんでもありません!

日本には有給休暇や育児休暇と同様に、労働基準法6条に「生理休暇」と言う法令休暇が定められています。

生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求した場合には、その者を生理日に就業させることはできません。

厚生労働省 労働基準法のあらまし(生理休暇)

生理休暇を定めている国は数カ国しかなく、実は日本は1947年にどこよりも早く法定化しました。

このように国が定めているため、生理による体調不良で仕事を休むことは甘えでもなんでもありません!

しかし、厚生労働省が令和2年に行った調査によると、生理休暇を取得した割合はわずか0.9%にしか及ばなかったそうです。

実際、筆者も「生理痛がひどくて…」と女性の先輩に相談した際に、「え?今日は私も生理だけど普通だよ?生理で休むなんて言わないよね?」と言われてしまったことがあります。

確かに、同じ女性にそんなことを言われてしまったら、休むとは言い難いですよね?

そのため、かつての私は生理の時でも身体に鞭打って、普段通りに生活をしていました。

ですが、ある日病院の先生から以下のような言葉を言われました。

生理は人によって全然違う。
立てなくなる人もいれば、精神的に不安定になってしまう人、さらには泣き出してしまう人もいるんだよ。
そうかと思えば、生理の日でも”ただ出血するだけ”と言う人もいるんだ。
1つ言えることは、本当に辛いなら無理をせずに、休むことが重要なんだよ。

生理の際に起きる症状は様々で、同じ人でも月によっては異なり、なんと200以上の症状があると言われています。

本当に辛いのであれば、国が定めている法廷休暇を最大限利用して、たった1つしかない大切な身体を労ってあげてください!

 

むらり
むらり

日本は生理休暇を認めている数少ない国です。
辛いと思った時には、積極的に使用してみましょう!

生理が仕事に及ぼす影響

クリニックフォアグループが「働く女性の生理による影響」をテーマに行った調査によると、約8割の女性が「仕事において生理で困った経験がある」と回答しました。

さらに、そのうち約8割の女性が「生理によって仕事のパフォーマンスが低下した経験がある」と回答したそうです。

実際に以下のような症状が出ます。

「こころの症状」の具体例
  • 感情の起伏が激しい
  • イライラ
  • 不安感
  • 緊張感
  • 意欲や集中力の低下
  • 目も開けられないほど眠たくなる

 

「からだの症状」の具体例
  • 頭痛
  • お腹の張り
  • 腰痛
  • 下腹部の痛み
  • 便秘・下痢
  • 疲労感・だるさ
  • ほてり

重い場合には、精神科に通う必要がある人までいます。

筆者の場合は、精神的に不安になり自然と涙が出てしまったり、腰痛が酷く座っていることが難しかったりしました。

以上のような症状が出ている場合、仕事を行うことは困難でしょう。

 

むらり
むらり

そのような症状が出ている際に仕事をして、ミスを連発してしまい、上司が先方に謝罪をしにいかなければならなくなったことがありました。
「無理だ」と思った時には、思い切って”休む”という判断をすることで、周りに迷惑をかけなくて済むかもしれません。

 

生理が重いのは病気かも!?

生理が重いのは病気かも!?

生理の症状が重い人は、実は病気が隠れている可能性があります。

多くの女性は、「生理痛は誰にでもみられることだ」と病院に行かず、一人で抱え込んでいます。

実際に、厚生労働省が行った「『生理の貧困』が女性の心身の健康等に及ぼす影響に関する調査」では以下のような結果が得られました。

  • 症状が出ても我慢している:38.5%
  • 市販薬だけで我慢している:26.5%

要するに、約6割の方は症状が出ても我慢しているというわけです。

ですが、実は以下のような病気が隠れている可能性があります。

生理痛の裏に隠れている病気
  1. 子宮内膜症
  2. 子宮腺筋症
  3. 子宮筋腫
  4. 多嚢胞性卵巣症候群(チョコレート嚢胞)

1つ1つ解説していきます。

子宮内膜症

子宮内膜症とは?

子宮内膜症とは、子宮内膜またはそれに似た組織が、子宮以外の場所にできる病気です。

生理がある女性の10%が子宮内膜症を持っていると言われています。

特に、20代〜40代の女性に多くみられます。

よくある症状

よくある症状は以下の通りです。

  • 生理痛がだんだんと酷くなっている
  • 生理の時以外にも下腹部に痛みがある
  • 生理の時以外にも腰痛がある
  • 性交痛や排便痛がある
  • 不妊

よく生理痛にありがちな症状のため、放っておく方が多いですが、気づかないうちにどんどん進行していくので、注意が必要です。

子宮内膜症は放っておくと、子宮が通常の向きとは逆に後方に折れ曲がっている状態である「子宮後屈」という合併症を引き起こす可能性があります。

子宮後屈は不妊や流産の可能性を高めるため、妊娠を希望する場合は、修復手術が必要となる場合もあります。

非常にひどい腰痛を患っている方は、子宮後屈を疑ってください。

 

子宮線筋症

子宮線筋症とは?

子宮線筋症とは、子宮内膜に似た組織が子宮の筋層内にできる病気です。

この病気を持っている女性の数は正確にはわかっておりませんが、手術数から判断するに20〜60%の女性が罹っていると言われています。

特に、40代に多くみられる病気とされています。

よくある症状

症状は以下の通りです。

  • 強い生理痛がある
  • 月経の時以外にも下腹部に痛みがある
  • 月経の時以外にも腰痛がある
  • 性交痛や排便痛がある
  • 不妊

子宮腺筋症はエストロゲン(卵胞ホルモン)に依存して進展していくため、生理が有る間は悪化の一途をたどり、症状が改善することは通常ありません。

 

子宮筋腫

子宮筋腫

子宮筋腫とは、良性の腫瘍が子宮にできる病気です。

小さな腫瘍も含めると、30歳以上の女性の20-30%は罹っていると言われています。

特に、30代〜40代の方に多いとされています。

よくある症状

よくある症状は以下の通りです。

  • 月経量が多かったり、レバーのような血の塊が出る
  • 生理が1週間以上続く
  • 貧血の症状が出る
  • 便秘がある
  • 腰痛がある
  • 不妊

小さくて無症状の場合は治療の必要はありません。

手術で摘出しても、目では確認できない筋腫が取り残されている可能性が高く、数年後に子宮筋腫が再発する可能性があります。

根本的に治す薬は、今のところありませんが、月経を止める治療(偽閉経療法)によって、進行を遅らせることができます。

ですが、ホルモンのバランスを変えるため、更年期のような症状が出ることや、カルシウムが減少する恐れもあり、副作用と闘わなければなりません。

子宮筋腫の治療薬は非常に強い薬であるため、半年以上の服用は禁止されています。

 

多嚢胞性卵巣症候群(チョコレート嚢胞)

多嚢胞性卵巣症候群(チョコレート嚢胞)とは

多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣の中に小さい卵胞がたくさんみられる病気です。

この病気は、女性の約5~8%にみられ、一般的な不妊症の原因と言われています。

特に10代〜30代を中心にみられる病気とされています。

よくある症状

よくある症状は以下の通りです。

  • 生理がなかなかこない
  • 生理が全くこない
  • 毛深いことが気になる
  • ニキビが気になる
  • 声が低い気がする
  • 不妊

多嚢胞性卵巣症候群は月経異常だけでなく、男性化や肥満を伴う症候群と言われています。

妊娠希望の有無により治療方法は異なります。

希望していない場合は、低用量ピル等でホルモン治療を行い、希望している場合は、排卵誘発剤を内服します。

 

 

「みんな生理痛を我慢しているんだから」と放っておくと、気付かないうちに病気は進行しているかもしれません。

特に「いつかは子どもを産みたいな」と思っている方であれば、症状が疑わしくても病院に行くことをオススメします!

 

むらり
むらり

診察にかかって病気が見つからなくても、「ただの生理痛を心配しすぎ」と帰すような、産婦人科の先生は1人もいません。
もし見つかったとしても、必ず先生方は真摯に寄り添ってくれるはずです!

生理痛を和らげる方法5選

生理痛を和らげる方法5選

生理痛がつらい時にオススメの和らげる以下の5つの方法をお伝えいたします。

生理痛を和らげる方法5選
  1. 身体を温める
  2. 鎮痛剤を飲む
  3. 軽いストレッチをする
  4. アロマでリラックスする
  5. 身体を締め付ける服装を避ける

全て自宅で簡単にできる方法ですので、積極的に試してみてください!

①身体を温める

「冷え」は血行を悪くするため、子宮の筋肉が固く凝り固まった状態になってしまいます。

すると、子宮収縮がうまくできず、子宮内膜を排出できなくなるため、更に子宮収縮を促すホルモン(プロスタグランジン)が分泌されてしまいます。

そうすることで、更に子宮を収縮しようとして、強い生理痛が引き起こされます。

そのため、できる限り身体を温めることが大切です!

内側から温める

毛布をかけるなどして外側を温める方は多いですが、生理の時は身体の内側も温めてください。

例えば暖かい飲み物を飲むことや、生姜がたっぷり入った食事を摂るなどして、身体を芯から温めてください。

特に以下の飲み物をオススメします。

  • ハーブティー:身体を温めるだけでなく、リラックス効果も◎
  • ココア:血管を拡張させる効果のあるポリフェノールを含んでおり、身体の冷えを改善!
  • ホット豆乳:大豆イソフラボンが女性ホルモンのエストロゲンと似ており、生理痛緩和に期待大!

以上のような飲み物を積極的に摂取して、身体を芯から温めるましょう!

 

むらり
むらり

ただし、カフェインは血管を収縮する作用を持っており、生理痛を悪化させてしまうため避けてください!

 

外側から温める

内側を温めるだけでなく、外側からも身体を温めてください。

特に下腹部や腰回りを温めることで、血行が良くなります。

例えば、膝掛けや毛布をかけてみることや、カイロを当てるなどしてみてください。

夏の時期は、冷房で冷えすぎないように注意しましょう!

さらに、暑いためシャワーだけにしがちですが、お湯に浸かって全身を温めることもオススメです!

 

②鎮痛剤を飲む

「生理痛は病気ではないし…」と鎮痛薬に抵抗を感じる人が多数いらっしゃいます。

ですが、必要以上に痛みを我慢したり、生理が憂鬱になってしまっては、心と体に大きなストレスがかかります。

そのようなストレスはかえって生理痛を強めてしまう可能性も!

そこで、つらいときには無理せず、鎮痛薬を利用することもオススメです!

 

③軽いストレッチをする

生理痛が酷い時は身体を軽く動かしてみましょう!

身体を動かすことで全身の血の巡りが活発化するため、痛みが軽減します。

骨盤や股関節付近、足の付け根の筋肉を伸ばすことを意識して行ってみてください。

ただし、生理痛が酷い場合は、無理をせずに身体をしっかり休めてください。

身体の状態と相談しながら、無理のない範囲でストレッチすることをオススメします!

 

④アロマでリラックスする

生理痛で辛い時には、アロマで心身ともにリラックスする時間を作ってみてください。

生理痛は身体の調子も関係しますが、精神面も強く影響を与えると言われています。

そこで、ストレス軽減・リラックス効果のある香りを選ぶことをオススメしています。

オススメの香りは以下の通りです。

  • ラベンダー
  • カモミール
  • ゼラニウム
  • ベルガモット
  • クラリセージ

アロマオイルを炊くのはもちろんですが、ハンドクリームやハーブティーなどは手軽に楽しむことができるでしょう。

好きな香りを見つけて、ぜひ手元に置いてみてください!

 

⑤身体を締め付ける服装を避ける

生理中は身体を締め付けるような服装を避けることをオススメします。

なぜかというと、身体を締め付けることで、血流が滞り、生理痛が悪化してしまうからです。

生理中はただでさえ水分量が増し、むくんでしまっているにも関わらず、さらに下着などで締め付けてしまっては血流が滞ってしまうという事です。

そこで、緩めのショーツを選んだり、ボタンを緩めたりするなど、できる限りゆったりとした服装を選ぶことをオススメします!

 

むらり
むらり

生理痛が重いときは、まず身体を温めてみましょう!
その後、まだ重いようなら薬に頼り、ストレスを軽減してみてください。

 

最後に:生理痛は絶対に我慢しないで!

最後に:生理痛は絶対に我慢しないで!

以上が、生理で休むことは甘えではない理由と、生理痛の裏に隠れている病気を紹介しました。

女性の身体で生まれた以上、生理の問題は避けては通ることができません。

ですが、生理によって起きる症状は人によって千差万別で、女性によっては症状が軽く、重い人の気持ちを理解することが難しい方もいます。

そのような方に「仕事を休むなんて甘い!」と言われると、なかなか休みにくく感じるかもしれませんが、国は『生理休暇』という法定休暇を認めてします。

身体はたった1つしかなく、何よりも大切です!

生理を我慢していた結果、本記事で紹介した病気になっていたとしたら、大変悲しいです。

そのため、少しでも気になる症状があれば、すぐにでも病院に行ってください!

さらに、「休むことは気がひける」「お手洗いに行くことを我慢してしまう」という方は、ぜひ在宅で仕事ができるようにスキルアップを目指してください。

すると、誰にも気を使うことなく、あなたの好きな時間に好きな場所でお金を稼ぐことができるようになります。

これからも寄り添っていかなければならない生理とうまく付き合っていってください!

最後までご覧いただき、ありがとうございました!