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【星の王子さまから学ぶ】幸せになる3つの方法【大切なものを忘れたあなたへ】

【星の王子さまから学ぶ】幸せになる3つの方法【大切なものを忘れたあなたへ】

 

初心ちゃん
初心ちゃん
  • どうやったら幸せになれるの?
  • 幸せってなんだろう?
  • 幸せってどこにあるんだろう?

本記事は以上のような悩みを持つ方に向けて作成しました。

本記事では発売から80年以上経過したにも関わらず、今なお毎年500万部売れ続けているサン=テグジュペリ著『星の王子さま』を通じて、幸せになる3つの方法をご紹介します。

『星の王子さま』は児童文学とされていますが、実はこの現代社会への数々の”問いかけ”や”メッセージ”が散りばめられているのです。

いつ読んでも何度読んでも、きっと”何か”を得ることができる、そんな『星の王子さま』を読めば、あなたも人生のヒントを見つけることができますよ!

この本は、忙しくて、日々をこなすことに必死になっている大人の方に是非とも読んでいただきたい一冊です。

むらり
むらり

ぜひ、最後まで読んで、少しでも皆様の人生が楽しいものになれば幸いです!

 

あらすじと概要

 あらすじ

物語は、「僕」が幼少期に感じた”数字しか追い求めない大人に対する苛立ち”を綴るところから始まります。

その後、大人に混ざって飛行士として成長した「僕」が6年前に砂漠で不時着した際に出会った”ある王子さま”との思い出を描く物語です。

その王子さまは小さな星にバラと住んでいたのですが、バラと喧嘩をしてしまい、星を出てきたのでした。

前半部分では、星を飛び出して、地球に着くまでの間に王子様が出会った6人のかなしい大人達とのお話が描かれています。

後半部分では、地球に降り立った後の「僕」や「キツネ」、「ヘビ」、「多数のバラ」などとの出会いにより、自分が忘れていたものに気づき、星へ帰るまでのお話が描かれているのです。

概要

『星の王子さま』は第二次戦争下に描かれた作品であり、著者であるサン=テグジュペリが友人「レオン・ヴェルト」に贈った物語です。

「星の王子さま」の翻訳は、世界中の方言も含めると、約500言語にも及んでいます。

現時点で、『星の王子さま』は聖書に次いで最も多くの言語に訳されている本だということです。

初版の1943年以来、世界での売上部数は合計2億部にのぼり、今なお毎年約500万部が世界で売れ続けています。

著者サン=テグジュペリについて

サン=テグジュペリは1900年に名門貴族の子弟としてフランス・リヨンに生まれる。

フランスの小説家であり、飛行士でもあり、多くの冒険を経験した。

1929年に処女作『南方郵便機』、以後『夜間飛行』(フェミナ賞)、『人間の土地』(アカデミー・フランセーズ賞)、『戦う操縦士』『星の王子さま』等を発表、行動主義文学の作家として活躍。

しかし、第2次大戦時、偵察機の搭乗員として困難な出撃を重ね、1944年コルシカ島の基地を発進したまま帰還せず、享年44歳で人生の終わりを遂げた。

『星の王子さま』は主人公「僕」が砂漠に不時着した中で起きた出来事を描いているが、サン=テグジュペリ自身も1935年にサハラ砂漠で遭難した経験がある。

 

【幸せになる方法①】大切なものは目には見えないことに気づく

【幸せになる方法①】大切なものは目には見えないことに気づく

幸せになる方法の1つ目として、「大切なものは目には見えない」ということに気づくことです。

私たちは8割以上の情報を視覚から得ていると言われています。

しかしながら、目に見えているものが全て正しいのでしょうか?

ここで私たちがいかに視覚に騙されているのかの例として、1つ面白い話があります。

小さい頃によく食べていた夏の風物詩、カキ氷。

屋台ではイチゴやメロン、レモンやブルーハワイなどさまざまな味のかき氷が並んでいたのではないでしょうか?

ときには「あいがけ」などと言って、イチゴ味とレモン味を半々でかけてもらい、「まずはイチゴ味から!」と食べたこともありました。

ですが、なんとこのシロップ、全部が同じ味だということをご存知でしたか?

実は味付けは全て同じで、違いを出しているのは、香料と着色料だけだそうです。

私たちは、視覚と香料だけで「違う味だ」と判断しています。

このように、私たちは目に見えるものだけで物事の判断をしてしまっているのです。

人についても同様で、目の前にいる人の地位や外見、身に付けている物から人を判断してしまっていませんか?

ですが、目に見えているものだけで人の本質を図ってしまうことは非常に危険だと「星の王子さま」は説いています。

実際に私が自転車に乗っていて高級車にはねられた時に、はねた車の運転手はお上品な女性でその横には近所の私立幼稚園の制服を着た小さな男の子が乗っていたという経験があります。

私をはねた方は、無言で私を一瞬見て、まさかのものすごいスピードでその場から立ち去るという…

小学生の頃の私は信じられず、ただ呆然とその車を地面にへばりついたまま見ていましたね笑

ですが、そこで私を助けてくれたのは、煌びやかな大型トラックに乗った、「パンチパーマ+作業着+サングラス」を着けたおじさんでした。

このように、人の本質は外見や地位、経済力からは判断できません。

ですが、星の王子さまを読むと「大切なことは目には見えない」と言うことがわかります。

実際に、本の中に以下のような言葉があります。

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ。

出典:岩波少年文庫「星の王子さま」P.124

これは、「自分の星に咲いていたバラが世界で一番美しい」と思っていたのに、地球に降り立って、バラ園で多くのバラに出会ったことで「自分のバラは他のバラと何にも変わらない」と落胆していた王子様に向かってキツネが言ったセリフです。

確かに、一見すると王子様のバラは多くのバラと変わりないかもしれませんが、王子様との絆の深さに違いがあることに気付かされました。

このように、人は普段の生活で数字やお金を追い求めすぎてるために、物事の本質に気づくことができずに落胆し、人生をつまらないものだと判断してしまいます。

ですが、大切なことは目には見えません!

一度、周囲を見回して、普段は見えにくい、家族や友人からの愛情や絆を感じて見てください。

すると、一気に幸福に満ち溢れた人生になることでしょう。

むらり
むらり

私たちはSNSの発展と共に、特に外見だけで評価される世界で生活しています。
一度、そのような情報からお別れして、周囲の環境を見回してみるのも重要です!

 

【幸せになる方法②】こども心を忘れない

【幸せになる方法②】こども心を忘れない

幸せになる方法の2つ目として、こども心を忘れないということです。

あなたはこれまでたくさん学び、賢くなり、たくさんの価値観を学びました。

その結果、大切なことを忘れてしまい、生きにくくなってしまっていませんか?

例えば、以下のようなものを失っているのです。

  • はじめてみるものに純粋に感動する心
  • 知らないことを知ろうとする好奇心
  • 限りなく自由な想像力
  • 新しい世界へ飛び込む探求心

これらは、すべて子どもの頃に持っていたものです。

確かに社会で生きていく上で、学ぶことは大変重要ですが、学んだ結果こども心を失ってしまうことは大変もったいないことではないでしょうか?

例えば、きれいな絵を見た時に、こどもであれば「きれいな絵だな」とただ純粋に、その美しさに胸を打たれ、喜ぶでしょう。

ですが、大人ではそれだけではすみませんよね。

  • 「この絵は誰が書いたものなのか」
  • 「この絵にはどれだけの価値があるものなのか」
  • 「この絵は何年後、何円になるのだろうか」

とか、色々なことを知っているから、色々なことを考えてしまうのが大人なのです。

この見方は多角的で深い見方とも言えるので、一概に悪いわけではありません。

ですが、このような偏見や思い込みこそ、「生きにくさ」を生み出してしまっているのです。

生活の中に、ほんの少しでも純粋な感性があれば、きっと生きていくことはワクワクしたものになります。

そこで、こども心を取り戻しましょう!…

とはいっても、

初心ちゃん
初心ちゃん

もう大人になってしまったし、こども心なんて戻らないでしょう?

と思う方はたくさんいるはずです。

ですが、そんなことはありません。

じつは、「星の王子さま」はある1人の大人に向けて書かれた本なのです。

実際に、献辞に以下のような文章があります。

わたしは、この本を、あるおとなの人にささげたが、子どもたちには、すまないと思う。

そのおとなの人は、むかし、いちどは子どもだったのだから、わたしは、その子どもに、この本をささげたいと思う。おとなは、だれも、はじめはこどもだった。

子供だったころのレオン・ウェルトに

出典:岩波少年文庫「星の王子さま」P.7

このように、「星の王子さま」は大人に書かれた本と言えますね。

ちなみにレオン・ウェルトとは著者であるサン=テグジュペリの親友です。

昔は誰しもが子どもで、大人の中にはこどもの頃の輝きが残っています。

サン=テグジュペリは、その心を大人たちに思い出させるために、星の王子さまを書いたのでしょう。

むらり
むらり

こども心を取り戻すことで、世界がワクワクしたものに変化します。
ぜひ、星の王子さまを読んで、こども心を思い出してみませんか?

 

【重要:幸せになる方法③】絆を大切にする

【重要:幸せになる方法③】絆を大切にする

幸せになる方法の3つ目として、絆を大切にするということです。

この3つ目が幸せに生きるために最も重要で、最も著者であるサン=テグジュペリが我々に伝えたかったことと言えます。

私たちは、数字や利益・地位・権力を追い求めてしまうがあまり「自分、自分」となってしまっているのです。

実際に、星の王子さまの中では私たちを以下のように表しています。

あの男は、王さまからも、うぬぼれ男からも、呑み助からも、実業家からも、けいべつされそうだ。でも、僕に滑稽に見えない人といったら、あのひときりだ。それも、あのひとが、じぶんのことではなく、ほかのことを考えいているからだろう。

出典:岩波少年文庫「星の王子さま」P.90

これは、じぶんの星から旅に出て、色々な星を回っていた王子様が点灯夫と出会った時のセリフです。

星の王子さまにとって、これまで出会った「自分のことだけ」を考えている王さまやうぬぼれ男達はあまりにも残念に感じられて、「じぶんの友達にはしたくない」と思いました。

このように、サン=テグジュペリは自分のことばかりを考え、他者を犠牲にしてしまことは、悲しみに繋がると星の王子さまを通して伝えているのです。

というのも、この『星の王子さま』が生まれたのは、第二次世界大戦中のことでした。

自分の国の繁栄ばかりを望み、暴力に溢れ、世界が分断されていて、「絆」とは対局にある時代の中でサン=テグジュペリは『星の王子さま』を書いたのです。

さらに、先述したサン=テグジュペリがこの本を送った「レオン」はユダヤ人で、ナチスによるユダヤ人迫害(ホロコースト)が行われており、言葉では言い表すことができないほどの厳しい状況の中、生きなければなりませんでした。

ホロコーストとは

ホロコーストは、1933年から1945年までナチスドイツとその協力者によって国家的に行われたヨーロッパ在住ユダヤ人の迫害と殺戮のことです。

「ユダヤ人」という理由で約600万人の人々が殺害され、その内の約150万人は15歳以下の子どもでした。

サン=テグジュペリは、これらの混乱する世界で辛い思いをしている友人に向けて「それでも大切な絆があることを忘れないでほしい」という気持ちを込めて『星の王子さま』を贈ったのでしょう。

人は「自分、自分」となりすぎてしまうと悲しい人生になり、目には見えない人との絆を大切にすると楽しい人生になると『星の王子さま』は私たちに伝えてくれています。

それに、きみは、いまにかなしくなったら–かなしいことなんか、いつまでもつづきゃしないけどね–ぼくと知りあいになってよかったと思うよ。きみは、どんなときにも、ぼくの友だちなんだから、ぼくといっしょになって笑いたくなるよ。そして、たまには、そう、こんなふうに、へやの窓をあけて、ああ、うれしい、と思うこともあるよ

出典:岩波少年文庫『星の王子さま』P.147

このように絆を大切にすると、嬉しい人生を迎えることができるのだと伝えているのです。

確かに、自分の利益も大切ですが、そればかりを追い求めていると、周囲には誰もいなくなってしまいます。

ですが、愛する人と過ごす時間など目には見えない”人との絆”を大切にすることで幸せになることができるのです。

むらり
むらり

「自分は他者や世界とつながっていて、求められていて、それに答えることが自分を豊かにしていく方法。
欲望のままに生きるのではなく、他者とつながっていることを考えることが生きる意味である。」

ということをサン=テグジュペリは私たちに伝えたいのです。

 

最後に:損得勘定に囚われすぎないで!

最後に:損得勘定に囚われすぎないで!

以上が、『星の王子さま』から学ぶ幸せになる3つの方法でした。

私たちは日々、忙しすぎてしまい、生きる意味・生きる上で大切なことを見失ってしまっています。

みんなは、特急列車に乗りこむけど、いまではもう、なにをさがしているのか、わからなくなってる。だからみんなは、そわそわしたり、どうどうめぐりなんかしてるんだよ……

出典:岩波少年文庫『星の王子さま』P.133

このように私たちは、忙しすぎてしまい、本質を見失ってしまっています。

サン=テグジュペリは第二次大戦下で”人と人との繋がり”の消滅を目の当たりにし、目には見えない”人と人との繋がり”こそ重要なものであると訴えかけているのでしょう。

「仕事で忙しいから…」とお友だちやご家族、愛する人たちとの時間を削っていませんか?

目に見える利益や地位・ブランド品ばかりを追い求めてしまってはいませんか?

それは、一時的に気がまぎれるだけで、気がつけば周囲には誰もいてくれないのです。

なんとかなしい人生でしょうか。

目には見えないものを大切にし、きれいなものを「きれいだ」と純粋に感動する心を取り戻してください。

そうすることで、あなたの人生は一気に幸福感に満ち溢れたものになるでしょう。

最後までご覧いただきまして、誠にありがとうございます。